終助詞「ぜ」の使い方 / 日本語の語尾

ドイツ語は堅苦しいイメージを持たれがちだが、いざネイティブ会話に飛び込んでみると「さりげなく差し込んであるこの副詞の意味が分からん」という所でよく振り回される。
特にドイツ語の ja, doch, eben はけっこう謎な副詞なのだが、それはさておき日本語の語尾「ぜ」の使い方を質問されたら、みんなはどうするかな?

「〜ぜ」を使ってみようぜ!

未然形を用いた表現(勧誘・推量)の後につなげた用例もよく見かける。
みんなで何かをやろうと提案する時に出る言葉だけど、冗談交じりの会話でしか使われない事もあり使用頻度はやや低い。
真面目な話をしている時には使わないでおこうぜ。

「ぜ」の文例

「〜ぜ」は時代遅れだと思っていたけど、ママさんたちもゆるい雰囲気を表すために使うことはあるし、道ゆく女子高生が使っているのを意外と耳にするので、まだまだ使える語尾だと思った。

「ぜ」という語尾は、使いどころを間違えると最高にダサい。
けど、どうしても使いたい人のために、いいことを教える。
「ぜ」は一人称複数形だと思うべし!これで、まあ間違えない。
「時間が無くなってきたぜ。」は皆の言葉を代表して言っている感じに。

日本語には「古い言葉はジョークでしか使わない」の法則がある。
語尾の「ぜ」については現時点では「ややold-fashioned」という状態にある。
ただ、職場の打ち合わせの中で以外に耳にする語尾だったりするのも事実なので、古い言葉として切り捨てることもできない。
特定の集団(女性のみ、男性のみ等)が使う日本語はえてして寿命が短く、すぐに廃れてしまう。
しかし老若男女を問わずに、ある程度使われていけば現代語に格上げされるチャンスもある。
まあとりあえず、「ぞ」と同じ意味で「ぜ」を使い回すのは old-fashioned だぜ。


JR東日本の広告「行くぜ、東北。」
キャッチコピーとしてはけっこう生きているらしい。



「ライブやろうぜ!」
こんなふうに「みんなで」という場面で使うとピッタリ。


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