日本語の語尾「よね」の使い方
「〜よね」はこう使うよね。
「よ」と「ね」を合成して生まれた物。
「よ」で相手をつついて気付かせ「ね」で「ちょっとアレどう思う?」とやっているイメージだよね。
…という語源は意識しなくても「よね」は相手に確認する表現と思っておけばいい。
似たような表現として「でしょ」「じゃん」があるけど、相手の反応に対する期待度が少し違うよね。
「よね」の場合はYesとNoのどちらも想定している。
「でしょ」の場合はYesだろうと想定していて「じゃん」の場合はYesであってほしいと思っている。
相手を責めるニュアンスが出るかどうかは文脈の問題なので、あまりそこは気にせず…。
文例
- 「これでいいよね?」「いや…まだ足りないかな。」
- 「これでいいでしょ?」「うーん、ちょっと考えさせて。」
- 「やってみると面白いじゃん?」「ええー、そうかなぁ。」
- 「あんまりおいしくなかった。」「だよね。」
- 「やっぱりこっちの方が楽だな。」「そりゃそうでしょ。」
- 「忘れられたのかと思った。」「そんなわけないじゃん。」
- そこに隠れてるの、のび太だよね。
- のび太でしょー、これ落としたのは。
- あれ、のび太じゃん。なんでこんな所に。
丁寧体との対応は次のようになる。
できるよね。 | できますよね。 |
できるでしょ。 | できるでしょう。 |
できるじゃん。 | できるじゃないですか。 |
いずれも、疑問文としてのイントネーションを持つ場合は相手にYesかNoかの返事を求めている。
そうでなければ相手から確認を取れた事を表す。
これらの語尾表現は具体的事実を確認する時に使う。
したがって疑問詞疑問文に使うことはできないので注意。
「よね」の「よ」を終助詞「ね」を間投助詞と考える人もいるようだ。
興味深いのでメモっておく。
参考文献: 間投助詞はどのように位置づけられてきたか