日本語の語尾「っと」「って」「なんて」の使い方
「〜っと」についても書いとこうっと
「〜っと。」は「〜する事にしよう。」を縮めまくった言葉。
「〜っと」の文例
- 録画した孤独のグルメでも見ようっと。
- (録画した孤独のグルメを見ることにしよう)
- 基本的に、一人称単数の未来意志の表現で使う。
- これで決まりっと。
- (「これで決まり」ということにしよう)
- 名詞句に使うこともできる。
「〜しようっと」「〜しようか」「〜するか」この3つは似ている。
違いがあるかというと………ものっすごく微妙な違いしかない。
近接未来の文例
- これにしよっと。
- 私個人はこれにした
- どちらかというと、即決する意味合いがある
- これにしよっか。
- 私個人はこれにした(けどみんなはどう?)
- どちらかというと対話表現っぽいが、独り言でも使える
- これにすっか。
- 私個人はこれにした(けどみんなはどう?)
- どちらかというと独り言っぽいが、会話でも使える
「〜って」はこういう意味なんだってよ
「〜って。」は「〜と言った。」の略で、話し言葉の伝聞表現。
言った人が私やあなたの場合は、ちょっと変わったニュアンスになる。
「〜って」の文例
- 「(先生が)今日の体育は外でやるって。」
- (今日の体育は外でやる、と先生が言った。)
- 三人称の場合は普通に伝聞表現。
- 「持って来るの忘れたって?」
- (持って来るのを忘れたと、あなたは言うのか?)
- 二人称の場合は聞き返しの表現で、疑問文しかありえない。
- 「言わなくても分かってるって!」
- (言わなくても分かってると、私はさっき言った。)
- 一人称の場合は「〜ってば」と同じになる。
もうちょっと文例を挙げよう。
「って」の後には何種類かの語尾を付けることもできる。
ただし、下に挙げた物以外の語尾をくっつけた例は、今のところ見つかっていない。
「〜って」の後に語尾をつける例
- 桐島、部活やめるってよ。
- 今日は台風で学校休みになったんだってさ。
- ミャンマー語も日本語と同じ語順なんだってね。
- なに、お前もトイレに行きたいってか?
まあ、要するに「名詞+助詞」という使い方が可能な語尾なら付けられるのだ。
「〜とは」「〜なんて」
これはあくまでも間接話法の省略形であり、純粋な語尾表現とは言いにくいが、一応、挙げておこう。
「〜とは」「〜なんて」の後には「思わなかった」「思えない」などが省略されている(現在形か過去形かは前後の文脈による)。
「〜なんて」は「〜等とは」の訛りだと思う。
「〜とは」「〜なんて」の文例
- こんなものが食べ物だなんて…。
- まさか東大に受かってしまうとは…。
英語の場合は、頭の「I can't think」などを省略してしまい、いきなり「That〜」から始める言い回しがあるそうだ。
That she should make a mistake at this.(あの人がここで間違えるなんて。)