日本語の語尾「かい」「だい」等の使い方
「〜かい」「〜だい」「〜やい」「〜わい」の意味かい?
基本的な意味は「か」「だ」「わ」「や」と同じ。
そのまんま「〜か」「〜だ」というと硬い印象があるので、語尾の母音をねじまげて和らげ、会話の中になじませる。
ただし現代語ではもっと他の色々な表現で柔らかさを出すので、この言い方は少々古臭くなりつつある。
現代語の平易な言い回しとしては、そんなにトレンディーではないということだね。
今となっては…リアルではせいぜいギャグで使うぐらいってもんかい?
これと同じ理屈で「わい」「やい」というのも有るには有るが、こっちは更に old-fashioned だわい。
「い」で終わるヤツらの文例
- …って、忘れたんかい!
- おや、何か用事でもあるのかい?
- どれどれ、できたかい?
- これぐらい平気だい!
- 何だい、これは?
- 分かってるわい!
- 怖くなんかないやい!
この中でも「かい」ぐらいだったら、ユーモラスな会話表現としてまだまだ利用価値はある。
昔の作品を読み返していると、ばあさんがよく「〜かい?」という言葉を使っている。
終助詞「ぞ」にしろ「〜かい?」という語尾にしろ、私の手元には女性話者から手に入れた会話文例がけっこう溜まってるんだよ。
よく「男性の使う言葉なので…」と注意する人がいるけど、あれはヤクザ映画のイメージに由来するものだから、まずそういう説明は疑ってみた方がいいね。