RPGツクール 不死鳥の棲む街 そのゲーム性

個人的な備忘録で書いたものです。
攻略方法とかストーリー解説まではあんまり書く必要ないと思ってるので、他で見かけない独特なゲームシステムを中心に述べていきます。

不死鳥の棲む街 第1章

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主役の相棒、呼び名はそれぞれ J および T である。
第1章では T をプレイヤーキャラとして、あらすじを描写する。
道の途中にいくつかの文書が落ちている。これらは世界観の理解を助けるための資料に過ぎず、簡単に見つけられる。

画像ファイルを多めに使った演出。
RPGツクール2000はファミコンぐらいの解像度しかないけど、それでも画面いっぱい使えば十分な迫力を出すことができる。

元祖バイオハザードのように、弾数が非常に限られた中で進むので、敵をいちいち倒すよりも「無視して逃げる」ことが原則になる。
銃で鍵を破壊するといったギミックも今後たびたび出て来る。
冒頭では、よくない噂の宗教団体の建物に迷い込むが、このナントカ教団はこのあと全くストーリーに絡まない(な、なんだって?)。なぜなら、そんなちっちゃい抗争事件なんかどうでもいいくらい、大きな災いに巻き込まれるからだ。

マップチップではなく、大きなパノラマ1枚絵の上を探索してまわる。
このあたりも元祖バイオハザード気分を再現できる。

さまざまな電子機器をモチーフとした小ネタも…。
この録画映像を見たからといって、特にどうなるわけでもない、おまけのギミックだけどね。

ある女と遭遇し、2人がかりでゾンビ(?)の群れと戦う。この場面ではパートナーを近くに呼び寄せるといったコマンドも使える。
基本となるガンアクションのチュートリアルも兼ねているのか、第1章はすぐに終わる。

唯一、ちょっと気づきにくいかなと思った場所は、試着室の中。
この中に潜んでいる敵をあらかじめ撃つことが可能であり、そうすると次の広場では暴動が起きなくなる。

不死鳥の棲む街 第2章

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主役の相棒のうち、今度は J の方がプレイヤーキャラになる。本作のストーリーのあらすじとして基本的な情報がそろう。
今回に限りシフトキーで手榴弾を使えるが、極力逃げるのが基本なので、あまり活用できる場面は無かった(扉を開けるのに必ず1度は使う)。

シフトキーを押すと、携帯電話っぽいメニュー画面が出る。
Tさんとは違うデザインだ。

今回は仕掛けを解いていきながらのパズル要素も出て来る。

下水道で男の子を見つける。群がるゾンビにやられないよう、自分を守る必要もあるし、
同時に男の子を守る必要もあり、マルチタスクが要求される。

初代バイオハザード3にも有ったようなライブセレクション。
男の子は扉の向こうを調べたがっているようだが、小部屋の鍵を見つけて来てくれるので、ここは行かせるのが正解かな。

最後は追いかけて来るサメからの逃走アクションゲーム。
攻略法と言っても「勢いで突破しましょう」としか言えないけど、サメの頭を攻撃すると少し後ろに下がるので、これが地味に一番役に立つ。

窓から差し込む光の表現が美しい。

みとれちゃいますねぇ。

画像素材フォルダの中も探ったりしながら、イベントの見落としが無いか確かめたんだけどね…
しかし、いらない物は片付ければいいのに「それは前作の素材だよね」みたいなファイルも散らかってて……

不死鳥の棲む街 第3章

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主要な人物のひとりである、とある女がプレイヤーキャラになる。
「秀才」というニックネームで呼ばれる人物も姿を表し、人物相関が半分ぐらい明らかになる。

雰囲気が打って変わって夜明けのマリンブルーな高級住宅。

行方不明者でもあるこの女は、黒服たちに捜索されているようだが、面倒くさいので隠れて逃げることに…。

ところどころで小さなイベントも挿入される。
黒服「喉が乾いたな。自販機でなんか買うか。ピッ。ガシャコン。」

一定条件を満たせば黒服にバレずに進むことができる。
思ったよりもザルなので「せーの!!」で走り抜けちゃうのも1つの手だ。

今回のガンアクションは敵を倒す以外にも、仕掛けを解いたりフックショットで上の階に飛び移ったり、いろいろ使い道がある。
ゾンビとカラスが群がっていて、さらに元祖バイオハザード感が増す。
普通に遠距離攻撃できるのでゾンビはそれほど強敵ではない。しかし、カラスもたま〜にぶつかって来る事があって油断できない。

アパートの自分の部屋に戻って来た。
ここで全ての写真を "破らないで" 集めると、真のエンディング(Jの今後の心境に関わる)を見ることができる。
あ、やぶっちゃった、てへぺろ

攻略方法はたいして難しくないので割愛します。
写真を集めなかった場合は、単純にエンディング全カット。

第4章

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それほど本筋とは関わらないサイドストーリーで、Tの昔の相棒Kに関するエピソード。
ついでに一般の住民のエピソードも描かれる。
なぜか巫女ちゃまもいるみたい。

今回は探索要素がガッツリ用意されている。
生きてるパターンと死んでるパターンを両方見る必要が有ったり、どのみち1周目だけでコンプリートするのは無理なので、焦らず地道に探して行こう。

時間の進行に応じてリアルタイムにイベントが発生していく。

どこかで起きている出来事がサブ画面に表示される。
第3章のエンディングを見ていないと「何の話それ?」みたいな場面も…

町じゅうで暴動が起きているわりには静かですなぁ。
付けっぱなしのプロジェクターに映し出されるプレゼン資料。お偉いさんのお屋敷かな?

付属のマニュアルにも攻略のヒントが書かれているし、だいたいそれで大丈夫とは思うんだけど、私の場合は…
「雲雀天神大祭」って書いてある赤い看板の周囲に、地下通路に潜れる所が2つ有って、最後にそれを見つけてようやくコンプできた…

おおざっぱに「町の東側」「町の西側」「地下鉄」「下水道」の4つのエリアがある。
あちこち出入口があっても「なんだ、結局この場所に来るのか」ってのが分かって来ると簡単になる。


Kの視点から、今回の不穏な事件が描かれる。

必須イベントは、時間内にモノレールに乗ること。
それ以外はおまけのやりこみ要素みたいな物。コンプリートしても回復アイテムひとつもらえる程度なのでね。

Kの操縦する飛行機から射撃するアクションゲーム。慣れないと少し難しいかも。
道を歩いてるTは、端っこに逃げた方が安全。金網の扉を銃撃するには下半分を狙うといい。

ぶっちゃけ2人の間に何があったのかは、あまりよく分からない点もある。

第5章

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東京に実在する公園をモデルにした舞台。
それぞれの人物のつながり関係と、その胸の内がおおむね明らかになる。

初見だとバカデカくて迷いそうに感じるが、実際はそんなに複雑なマップではない。

Googleマップだとこの辺かな。確かにそっくりだなぁ。夕陽の塔も潮風公園も有るし。


二人のあとをこっそり追跡するJ。
灯に照らされているかどうか、などの条件によって、自分の気配の気付かれやすさが決まる。

二人はリアルタイムでマップを移動していく。道順は2通りのパターンがあるらしいが、会話内容はどちらも大きな違いはない。
しかし、どっちかというとホテル南から始まるルートのほうが、面白い小ネタがあるような気がする。
ゴール地点に着いた時には同じマップ上にいる必要がある。ゴール地点が分かっているなら、先回りして待ち伏せしても良いね。


二人に追いついてない状態では、時々無線で居場所をそそのかす会話が聞こえて来る。
「階段を降りてぇ……ホテル北西の路地に出たぁっ」
「さっきから何をしゃべってるの?」
「ああ、いや、その、ただの独り言だよ、ぬふふ」

二人のいるマップまで到達すると、会話の盗み聞きも出来たりする。
中には、子犬を追手のJに仕向けるといった特殊なイベントも…。

ギリギリ気づかれそうだった時の会話パターンもいくつかある。なんとかごまかそうとする秀才さん。

自転車や缶カラなど音の出る罠も転がっている……おまえがつまずいて転ぶんかいっ

特に深い意味は無さそうだがコーヒーをいれてあげるミニゲーム。
正しいコーヒー以外に、ただのお湯、タバスコ、お酒というNGパターンもある。

テレビがつくぞ?これがNHK Eテレで、それからこれが東京MXってやつか。
テレビなだけに、ストーリーと何の関係もなさすぎる。これは何のボイスドラマ作品だろう。

最低限クリアするだけなら簡単だけど、追跡中にわざと気づかれてみたり、いろんな会話イベントをゲーム内で発生させてみたくなっちゃうね。

お花屋さん。美しいですなぁ。

書類集めについては、こちらのプレイ動画だとコンプリートしているので、分からなくなったら参考にしてください。
ロッカーのパスワードは 作者の旧サイト を見に行くと判明するという物だったようです。


第5章のラストは「8番出口」ライクな通路を走り抜ける。言うの三度目だけど、逃げるが勝ちなので戦う必要は全く無い。

最終章

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半分以上は長々とムービーを見るだけの内容。
いよいよ待ちに待ったネタバレなわけですが、実物を見ればいい話なので、そのへんは全て割愛する。
だってゲームの中身を覗いてみれば、そこに如実な会話録がありますもの。

行方不明の子どもを探すためとはいえ、金持ちはやることが派手だねぇ。
追跡者に付け狙われる悪夢が生々しく伝わってくるミニゲーム。
呑気な一般人どもが憎い。

特に深い意味はないが、通行人と目が合うとリアクションがある。
3人グループの中に突っ込んでビックリさせてみた。

待ち合わせしてる子を凝視して嫌がらせしてみた。

マニュアルでは「ダッシュで逃げないこと」とアドバイスしてるが、ゲームの仕組みとしては、まあ、それも一理あるけど…
私は状況に応じてダッシュしまくりました(笑)
バレたらバレたで突っ走って距離をあけて、人混みの中に紛れ込んで、体勢を立て直せる場合もあるので。
おや、これは、猫耳メイド服だと…?

思いっきり黒服の目の前なのに、バレていない模様…。

「なんだ…すごい格好だな…」

「逃走中!」の最後のマップについてだが、下側の細道に入って行くと、こんな建物がある。
ロッカー、机の下、バイオリンケースのどれかに隠れることができる。窓を開けておいて、外へ逃げたと思い込ませる…なんていう細かいネタもある。

そして窓からトラックに飛び移って脱出。こっちの方が簡単だね。
ここらへんの街並も、どこかがモデルになっていそうなんだよね…。

最後の締めでガンアクションゲーム。ちょいムズ。これも「勢いで突破しましょう」としか言いようがないけど…。
ラスボスのヘリコプターは、言われた通りプロペラの中央を撃つと、ほら、手応えがあったでしょ?

お疲れ様でした。あとはゆっくりとムービーを眺めるだけです。

まとめ

以上のとおり、6つのゲーム作品として分割して配布されている。
セーブデータの引き継ぎが無いので、たとえば前の章でイベントをすっぽかしても、次の章では満たした事になっていたりする。
これによって条件分岐のややこしさを緩和している側面がある。作者としても、そのほうがラクだったと思う。